「C#.NET」非同期処理の基礎「async」を初心者向けに徹底解説

2024年11月21日木曜日

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async

自己紹介

こんにちは、私は美と豊穣の女神「async」です。非同期処理を司る私は、コードの中で優雅に時を操り、あなたのプログラムをより効率的に動かす手助けをします。コードの中に登場するとき、私は双子の兄「await」と共に働きます。このペアリングは、まさに神々の連携と言えるでしょう。

基本機能

「async」の役割は、時間を効率的に使うこと。たとえば、あなたが外部のAPIにデータを取りに行くとき、その処理が終わるまで待っているのは時間の無駄です。そこで私が現れ、「他の処理を進めつつ、結果が来たらそれを使って次の行動をする」という魔法をかけます。これが非同期処理の力です。

役割と活用の範囲

「async」を使うと、アプリケーションの動作がよりスムーズになります。特に、データベースやWeb APIへのアクセス、ファイルの読み書きなど時間のかかる処理を扱うときに便利です。非同期処理を使えば、ユーザーに「アプリが止まっている」と思わせることがなくなります。

注意点1: 無意味な非同期化

「async」を使うときは、必ずそれが必要な理由があるべきです。例えば、単純な足し算のような軽い処理に「async」を入れるのは無駄な努力です。このような過剰な非同期化は、コードの可読性を下げるだけでなく、パフォーマンスを悪化させる場合もあります。

注意点2: コレクションの始まり

かつては「Task.Run」や「Task.Delay」を多用して非同期処理を実現する方法が一般的でしたが、現在は推奨されていません。これらの方法は、本来の非同期処理の意図を損ない、不要なスレッド消費を引き起こす可能性があります。

注意点3: 必要な同期処理の見極め

すべてを非同期化するのは正しい方法ではありません。同期処理が適切な場面では、そちらを選ぶことが最適です。非同期は便利な道具ですが、万能ではないのです。

サンプルコード

以下は「async」を活用した良い例と、間違った使い方の例です。

解説

最後に、「async」を正しく使うためのポイントは、適材適所を見極めることです。非同期処理の恩恵を最大限に生かし、プログラムをより美しく効率的にするのはあなた次第です。フレイヤの力を借りて、ぜひ素晴らしいアプリケーションを作りましょう。

C#
using System;
using System.Net.Http;
using System.Threading.Tasks;

// 良い例
public class Example
{
    public async Task<string> GetDataAsync(string url)
    {
        using (HttpClient client = new HttpClient())
        {
            return await client.GetStringAsync(url);
        }
    }
}

// 悪い例
public async Task<int> AddAsync(int a, int b)
{
    await Task.Delay(1); // 無意味な遅延を挿入
    return a + b;
}

上記のコードでは、「良い例」は非同期処理が必要な場面で「async」を正しく活用しています。一方、「悪い例」では無意味な遅延を入れ、不必要に非同期化しています。正しい使い方を理解して、効率的なコードを書きましょう!


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